テコンドーの型は、基本技術の習得や精神的な鍛錬において非常に重要な役割を果たします。型は、攻撃と防御の一連の動作を組み合わせたもので、実際の戦闘を想定した動きが含まれています。これにより、技術の精度を高めるだけでなく、集中力や自己制御の向上にもつながります。
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WTFの型の特徴
WTFのテコンドーの型は、「プムセ」と呼ばれ、特定の順序で技を繰り出すことが求められます。プムセは、段位や年齢に応じて異なる種類があり、初心者から上級者まで、それぞれのレベルに応じた型が存在します。以下に、いくつかの代表的なプムセを紹介します。
型(プムセ)とは?
型とは、一連の技や動作を特定の順序で行う練習方法のことです。テコンドーにおいて型は、攻撃と防御の技術をシミュレーションしながら、身体の動きと精神の集中を高める手段として用いられます。型は単なるパフォーマンスではなく、心と体の調和を図る重要な練習です。
型の練習を通じて、テコンドーの基本技術やバランス感覚、柔軟性、反応速度を養うことができます。また、型にはそれぞれの名前と意味があり、それぞれが哲学的な背景や道徳的な教訓を持っています。
WTFテコンドーの型 太極(テグク)シリーズ
WTFテコンドーでは、9つの異なる型(プムセ)が存在します。それぞれの型は、習得の進度や技術レベルに応じて順序立てられており、初級から上級へと進むにつれて難易度が増していきます。
- イルジャン(初段):この型は、テコンドーを始めたばかりの初心者向けです。基本的な動きやステップを学びながら、テコンドーの基礎を築きます。
- イジャン(二段):イルジャンに続く型で、さらに複雑な動きが含まれます。身体のバランスを保ちながら、正確な動作を学びます。
- サムジャン(三段)からパルジャン(八段)まで:各段ごとに動作の難易度が上がり、テコンドーの技術と精神の向上が求められます。これらの型では、より高度なキックやターン、攻撃・防御のコンビネーションが含まれます。
- クビジャン(九段):WTFテコンドーの最高位の型。この型は、すべての基本技術を完璧にマスターし、精神的な成長と武道の哲学を体現するためのものです。
高級プムセ
高級プムセ: 上級者向けの型で、より複雑な動作や高度な技術が求められます。代表的なものとして、クムガンやテベクがあります。
高級プムセは、上級者向けに設計された型であり、テコンドーの技術と精神を深く理解し、体得するための重要な要素です。プムセは、攻撃と防御の技術を組み合わせた一連の動作で構成されており、特に高級プムセはその複雑さと技術的な要求が高いことで知られています。
- 高麗(コリョ): 高麗王朝にちなんだ型で、力強さと気品を表現します。
- 金剛(クムガン): 山のように堅固な意志を象徴し、強さと安定性を重視した動作が特徴です。
- 太白(テベク): 韓国の山岳地帯にちなんだ型で、自然の偉大さを表現します。
- 平原(ピョンウォン): 広大な平原を象徴し、流れるような動きが求められます。
- 十進(シプチン): 十の進化を象徴し、技術の進化と成長を表現します。
- 地胎(チテ): 地球の胎動を象徴し、力強い動きが特徴です。
- 天権(チョンクォン): 天の力を象徴し、精神的な高さを表現します。
- 漢水(ハンス): 韓国の大河にちなんだ型で、流れるような動きが求められます。
- 一如(イルリョ): 一体感と統一を象徴し、調和の取れた動きが特徴です。
型のポイント
- 正確さ: 各動作の正確さを意識し、指導者の指示に従って修正を行います。
- リズムとタイミング: 型には特有のリズムがあり、動作のタイミングを合わせることが求められます。
- 集中力: 一つ一つの動作に集中し、心を落ち着けて行うことが大切です。
WTFのテコンドーにおける型は、単なる技術の習得を超えて、精神的な成長や自己鍛錬の場としての意味を持っています。型を通じて、テコンドーの奥深さを感じ、より深い理解を得ることができます。